道徳推進教師として

小学校教諭。 昨年度から、道徳推進教師を任されています。それまで、道徳を真面目にやってこなかったので、本気で勉強している真っ最中です。自分の実践などを、ここで紹介していきたいと思います。国語や学級通信にも力を入れています。 教育実習で担当の先生からいただいた「学び続ける教師こそ教える資格あり」という言葉を忘れずに、子どもたちと共に学び成長し続ける教師でありたいと思っています。https://twitter.com/maru_teacher220

#03 答えがはっきりしない「問い」に対して、みんなで考える意味

 「どう解く?」の授業後に、子どもたちに語ったことです。

 

 AさんとBさんは仲の良い友達です。Aさんは、Bさんが忘れ物をしたら貸してあげたり、勉強がわからなかったら教えてあげたり、困ったことがあったら何でも助けてあげたりしていました。

 ここで質問です、「A さんはやさしい人でしょうか?」。

 この質問に対しては、ほとんどの人が「やさしい」と答えるでしょう。

 

 しかし、A さんがいつもBさんの面倒を見ていた結果、Bさんは1人では何もできなくなってしまった。

 もう一度同じ質問をします、「A さんはやさしい人でしょうか?」。

 この質問に対しては、「確かにAさんはやさしいけど・・・、う~ん・・・」などと、いろんな意見が出ませんか?
 友達がいったいどんな考えを持っているだろうと、聞きたくなりませんか?

 

 世の中には、答えがはっきりしない問題の方が多いです。

 道徳の授業では、そんな問題を、「ああだこうだ」言いながらみんなで考えませんか。友達の意見聞いてたら、あっ、「こんな考えもあるんや!」「確かに!」「なるほど!」と、新しい発見もあるかもしれません。

 それが、クラスみんなで学ぶ意味なのだと思います。