授業で使える詩(5)「未知へ」
未知へ
木村信子
わたしが響いている
透明な殻の中で響いている
ありったけ響いている
外はもうすぐ春らしい
わたしが響いている
痛いほど響いている
あふれるほど響いている
もうすぐ私は割れるのだ
わたしが響いている
おもてへこだまして響いている
まだ見たことのない山へ胸をときめかせて
私が響いている
授業で使える詩(4)「かがやき」
雲がかがやいている。
林の上で。
みんなのほおもかがやいている。
湖のほとりで。
あ、今、太陽が
山をはなれた。
授業で使える詩(3)俳句「雪だるま星のおしゃべりぺちゃくちゃと」松本たかし
雪だるま
星のおしゃべり
ぺちゃくちゃと
松本たかし
授業で使える詩(1)「どちらでもいい」田口久人
どちらでもいい
田口久人
友達は多くても少なくてもいい
(本音)を話せる人がいるなら
年収は高くても低くてもいい
(幸せ)に過ごせるなら
家は広くても狭くてもいい
(自分)に合っているなら
モノを増やしても減らしてもいい
(大切)なものがわかっているなら
頭が良くても悪くてもいい
(まわり)を喜ばせられるなら
性格は明るくても暗くてもいい
(個性)の1つだから
化粧は厚くても薄くてもいい
自分の(魅力)が伝わるなら
子供は褒めても叱ってもいい
(愛情)が伝わっているなら
夢は小さくても大きくてもいい
(叶え)られるのなら
人生は短くても長くてもいい
本当に(後悔)をしないのなら
#03 答えがはっきりしない「問い」に対して、みんなで考える意味
「どう解く?」の授業後に、子どもたちに語ったことです。
AさんとBさんは仲の良い友達です。Aさんは、Bさんが忘れ物をしたら貸してあげたり、勉強がわからなかったら教えてあげたり、困ったことがあったら何でも助けてあげたりしていました。
ここで質問です、「A さんはやさしい人でしょうか?」。
この質問に対しては、ほとんどの人が「やさしい」と答えるでしょう。
しかし、A さんがいつもBさんの面倒を見ていた結果、Bさんは1人では何もできなくなってしまった。
もう一度同じ質問をします、「A さんはやさしい人でしょうか?」。
この質問に対しては、「確かにAさんはやさしいけど・・・、う~ん・・・」などと、いろんな意見が出ませんか?
友達がいったいどんな考えを持っているだろうと、聞きたくなりませんか?
世の中には、答えがはっきりしない問題の方が多いです。
道徳の授業では、そんな問題を、「ああだこうだ」言いながらみんなで考えませんか。友達の意見聞いてたら、あっ、「こんな考えもあるんや!」「確かに!」「なるほど!」と、新しい発見もあるかもしれません。
それが、クラスみんなで学ぶ意味なのだと思います。
#02 どう解く?(授業の流れ)
道徳授業開き「どう解く?」
導入
○絵本の表紙を見せる
・「どう( )く」
・( )に漢字一字が入ります。何が入りますか? →どう(解)く
展開
○絵本を読む
・食べていい動物と、食べちゃいけない動物の違いってなんだろう?
・ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘って、どう違うんだろう?
・人数が多いほうが、正しいってどうして言えるんだろう?
・どうして正義のヒーローは、悪者をなぐっていいんだろう?
・国と国のケンカは、どうして怒られないんだろう?
・女の子はズボンもはくのに、どうして男の子はスカートをはかないんだろう?
※それぞれに問いに対して、2、3人に聞く
○発問
「これらの問いの共通点は何ですか?」
→答えがない、答えが一つではない、答えがたくさんある
○絵本の2ページから5ページを読む
○発問 「この中で、みんなで話し合いたい問いはどれですか?」「1つ選びましょう」
○話し合い(輪になる) ①自分なりに考える ②1人1回は意見をいい、みんなで話し合う
まとめ
世の中には、答えがはっきりしない問題の方が多いです。道徳の授業では、そんな問題を、「ああだこうだ」言いながらみんなで考えませんか。友達の意見聞いてたら、あっ、「こんな考えもあるんや!」「確かに!」「なるほど!」と、新しい発見もあるかもしれません。それが、クラスみんなで学ぶ意味なのだと思います。